駅での介助は?トイレは? 車いすで一人旅 〜茨城→大阪編〜

このコラムでは
ベィLABO】メンバーの体験談も交えて
外出に役立つ情報をお届けします!

今回のライターはパラスポーツ選手。

スポーツの試合では,遠征に行くこともしばしば。
選手は最高の状態で試合に臨みたいですよね。

でも,長時間の移動やたくさんの荷物。
旅行先で思わぬトラブルが,なんてことも。

車いすユーザーならではの悩みもあります。

体験記を赤裸々に綴ってくれたのはパラ卓球選手の関谷さん。
特にお一人で旅行される方の参考になるのではないでしょうか?

↓[準備編]も合わせてご覧ください↓

予約方法は?荷物は?車いすユーザーの一人旅 〜茨城→大阪編〜

では,早速どうぞ!

ライター情報

・名前:関谷 賢太郎

・障害名:胸髄損傷(対麻痺)

・車いすユーザー歴:5年

車いすは横幅45cm超え(車体はかなり大きめ)

車いすユーザーの一人旅

茨城から大阪へ!

私は5年前に脊髄炎に罹患し車いす生活になりました。
両下肢と体幹にマヒがあります。
4年前に茨城県で車いす卓球を始め、大阪や名古屋等の大会に参加するようになりました。

今回は2019年11月に大阪の大会に参加したときの当日の移動の様子をお伝えします。

移動スケジュール

出発地:茨城県・土浦駅
目的地:大阪府・舞洲障害者スポーツセンター

11:25 土浦駅出発[特急ひたち]
12:13 東京駅到着
12:40 東京駅出発[東海道新幹線のぞみ]
15:20 新大阪駅到着
15:40 桜島駅到着
16:30 目的地(舞洲障害者スポーツセンター)到着

はじめに:計画のポイント

長時間の電車移動は”密閉空間”に”他人”と”長時間”過ごすため、非常にストレスです。
そのため、自分の体調管理トイレの把握が大切です。

また、遅くとも夕方までには現地に到着するよう計画を立てています。
以前、19時に着くように計画した際、現地で大雨に見舞われました。
ホテルの場所もわかりにくく、道路も凹凸があり車いすが操作しにくかったです。
徒歩5分の予定が30分以上かかり、しかもびしょぬれ、という事がありました。

 

当日移動

土浦駅

出発の一時間前に窓口にて切符を受け取りました。
改札を通りトイレを済ませます。
30分前にはホームに降り、待合室にて待機。

土浦駅待合室

土浦駅のホーム待合室

特急ひたちの乗降位置へ移動すると、駅員がスロープ持参で待機していました。

 

土浦駅のトイレ

土浦駅には自動ドアの多目的トイレがあります。
以前と比べて、今は清潔で使いやすくなりました。
珠に高齢者の方が「遅い」と外で怒っていることがありました。
確かに体重が重いのでトイレで服を脱いだりすると30分くらいかかる。
トイレには時間的に余裕が必要です。

特急ひたち

車いす用座席は6号車の一番前に2人分あります。
(※編集注;5号車(グリーン車)にも2人分の車いす用座席があります)
車いすを座席の横に付け、座席に乗り移る人もいます。
私は座席から車いすに戻るのが大変なので、車いすのまま乗車し荷物を座席に置いています。
急ブレーキの時は車いすも前にずれますが、不思議と転倒しません。
5号車に多目的トイレがあります。

特急ひたちのトイレ

内装は木目調で、清潔な印象。
自分の大きも車いすも余裕で入れる広さ。
手すりも跳ね上げ式で使いやすいです。
残念なのはL字手すりの曲がり角にトイレットペーパーホルダーがあること。
手すりに体重をかけるときに非常に邪魔になってしまいます。

ドアは電動で開閉しますが、カギをかけないと外から開閉可能です。
昔それを忘れてしまい事故になったことがありました。

便座に座るとかなり揺れるので体幹の利かない人は落ちないように注意
車内で唯一の多目的トイレなので意外と混んでいる時があります。

 

東京駅

東京駅に到着すると、駅員さんが待機していてスロープを出してくれました。
誘導員さんが次の乗り場まで案内してくれます。
東京駅はかなりの混雑なので一人で移動するのは結構危険。
以前「ATMに行きたい」「トイレに行きたい」とお願いしたら快く案内してくれました。
誘導員さんが車いすを押してくれる時もあります。

東海道新幹線の待合室

東京駅には車いすユーザー専用の待合室があります。
(※編集注:東海道新幹線の改札内・誘導をお願いする方のみ利用可能)

空調が入っているため他のロビーより快適。
大会の時は卓球仲間との集合場所にもしています。

待ち時間に近くの売店でお弁当や飲み物を購入。
興奮して東京土産を買ってしまい、後悔したことがあります。

出発の10分前に誘導員さんが迎えに来ます。
待合室付近には各ホームに行くエレベーターがあります。

 

東海道新幹線のぞみ

今回は多目的室(個室)を利用しました。

個室のためリラックスして3時間過ごすことができます。
多目的トイレが隣接しているため安心。
かつて「トイレに行くのが面倒だから」と水分補給をしなかったら現地到着するころに尿路感染になったことがありました。
体調維持のためにも水は大事。

室内温度は要注意。
空調が効きすぎて体を冷やしたことがありました。
車内販売は事前に販売員さんに一言お願いするとドアをノックしてくれます。

私のオススメ車内弁当は「特選肉づくし弁当」です。

 

新幹線のトイレ

特急ひたちより古めで狭く、便器に乗り移るために車椅子を横付けできるスペースが狭い。
ただ荷物を置けるベビーベッドが便利。こちらも込み合う時間があるため導尿などは個室で済ませてしまうことが多い。

 

新大阪到着 → 桜島

新大阪駅から桜島駅まで3回ほど乗り換えました。
事前に連絡がいっているためほぼすべての路線で駅員さんがスロープ出し入れ、誘導をしてくれました
トイレに行きたい場合は駅員に伝えるとトイレまで誘導してくれます。

桜島駅に到着する頃にはかなりお疲れ気味。

桜島駅からは目的地である舞洲障害者スポーツセンターのシャトルバスが出ています。
車いすは3台〜座席を詰めると5台くらい乗り込むときもあります。

15分くらいで目的地に到着。
スポーツセンターとホテルの受付は同じ階にあります。
チャックインと同時に料金先払い。

16時30分入室。やっと一息。
家からホテルまで6時間くらいかかりました。

 

おまけ:ホテルの部屋

舞洲障害者スポーツセンター(和洋室)

チームメイトと一緒に

 

今回は和洋室(3人部屋)を2人で利用しました。
荷物は畳のスペース置けるため、洋室よりもかなり広々。

ベッドのマットレスは普段のものよりも若干柔らかいが、他のホテルのフカフカベッドよりは快適でした。
ホテルのベッドは手すりがないことが多いですが、ここはお願いすると簡易手すりをつけてくれます。
ベッドから車いすへの移乗も手すりがあるととても楽です。

部屋のトイレは車いす仕様になっています。
一昨年に宿泊した時よりも狭く感じたが体重増加と車椅子自体が大きくなっているので仕方なし。
他の洋室は浴室とユニットですが大変広々としていました。

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