【車いす知識】姿勢評価・シーティング編

こんにちは!ベィmagazineメンバーの長島です☆

車いすの姿勢・シーティングとは?

理学療法士でもあるメンバーが箱根旅行の長時間、車いすに実際乗って体感したのが、


【お尻が痛い!!】
【腰が痛い!!】

山道、バス、ロープウェイ…予期せぬ動きや衝撃、どんどん腰や臀部への負担は大きくなり、
最終的に立てる・歩ける私達は、途中で勝手に立ち上がってストレッチをしていました。笑

でも当時者の方々はそうはいきません。
もしかしたら、必死に我慢している場合もあると思います。

そんなときに役に立つ【車いすの姿勢評価とシーティング】について、
今まで使用したことが無い方にもわかるように、ポイントをお伝えしていきます。


車いすに座っている姿勢をチェック!!

良くある不良姿勢を例にチェックするポイントを見てみます。
【パターン1:お尻が前に滑ってしまう 仙骨座り】

 

 

 

 

原因:・車いすのサイズに対し身体が小さい。
・座面の奥行が長すぎる。
・シートがたわみ、お尻が沈んでしまう。
・フットレスト(足置き)の高さがあっていない。

・改善点:①座面の高さが合うようにクッションを入れる。
→シートのたわみに対しても対応できます☆
②フットレストの高さを調整
→足を乗せた状態で膝下に指が1~2本入る程度の余裕があるようにするとGOOD☆

 

【パターン2:背中が丸くなり、身体が前に崩れてしまう】

 

 

 

原因:・背シートがピンっと張っている。
・座面の高さが低い/奥行が長すぎる。
・もともと背中が丸くなっている(円背)。

改善点:①座面の高さが合うようにクッションを入れる。
②背シートを背中のカーブに合わせてたわませる。
→調整が出来ない場合はクッション等で調整。

■各シーン毎に、背もたれの角度を調整

調整が可能なものであれば、
背もたれの角度を必要に応じて調整しましょう。

【食事・洗面での動作の時】
・机に手が届くように少し起こした状態にするとGOOD。

【長時間の移動】
・リラックスできる程度に少し倒すのも良いでしょう。

■数時間毎に調整を!!

一度調整したからOkではなく、数時間毎に姿勢をチェックし、その都度微調整することが大変重要になります。
臀部に褥瘡(床ずれ)を作らないためにも、お尻を少し浮かせる・左右にずらすことで
お尻に掛かる圧を逃がすことも大切です。


専門的な知識は山ほどありますが、今日は良くある例を挙げて解説してみました。
このほかに質問等あればコメントしていただければ、対応させて頂きます☆

少しの知識で当事者の苦痛は大きく変わります☆
是非参考にしてみてください。

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